Uber Eatsの配達パートナーは、個人事業主としての扱いなので労災が適用されるのかが微妙なところですよね。今回はUber Eatsで配達中に事故を起こした場合はどうなるのかを見ていきます。
配達中に事故を起こした場合の補償は??
Uber Eatsは三井住友海上と契約を結んでいて、Uber Eatsの配達中に事故を起こした場合は、対人・対物保険に加えて2019年10月1日から傷害補償も追加されました。
これは、車、バイク、自転車全てに適用される保険であり、Uber Eatに申請した車両のみ適用されます。
申請せずに運転した車両については保険が適用されないどころか、アカウント停止になる恐れもあります。
保険が適用されるタイミングは配達中のみで、この「配達中」とは、リクエストを受けてから、配達が完了するか、配達がキャンセルされるまでのことを言います。
つまり、配達終了後、移動中に事故が起きた場合は保険対象外になります。
保険の加入に関してはUber Eatsのパートナー登録が済んだ時点で、自動的に加入されるもので、Uber負担になります。ドライバー側が保険を支払うことはありません。
補償内容
気を付けたいのが、登録した車両によっては自己負担金などもあります。
対人・対物賠償責任
配達中に歩行者や相手車両に損害を与えた場合や商品の受け渡し時に相手に怪我や火傷などを負わせた場合に適用される補償です。補償額は最大1億円まで補償されます。
配達パートナーが登録した車両が125cc以下のバイクの場合、最大で5万円の
免責金額(自己負担金)が設定されています。
傷害補償
配達中の事故で自身に負ってしまった怪我や商品の受け渡し時に自身が火傷をした場合などに補償されます。医療費や入院費、死亡見舞金、後遺障害見舞金が補償されます。
- 医療見舞金・・・手術や検査などに発生する医療費を最大25万円補償
- 死亡見舞金・・・相続人は一時金1000万、葬式費用は最大100万円補償
- 後遺障害見舞金・・・一時金最大1000万補償※症状により金額は異なる
入院費は1日当たり7500円で最大30日を上限補償されます。
上限金額が低いですが、補償はしてくれるので自己負担のリスクは少なくなりますが、あくまで個人事業主としての扱いなので、労災としての扱いではありません。
配達中の事故で自身の車両が損害を受けた場合は補償されません。
保険適用は配達中のみ!配達以外の移動中は??
Uber Eatsは好きな時に稼げるのが良いところではありますが、どこまでが就業中なのかを決めるボーダーラインはリクエストを受けてから注文者に受渡が完了するまでが就業中と
Uber Eatsは定めているようです。
リクエストを受けるまでの移動中や商品の受け渡し後の事故は補償されません。
軽自動車やバイクなどは保険に入っている人が多いとは思いますが、自転車保険に入っている人って少ないのではないでしょうか?
無保険で事故..考えただけでも恐ろしくなりますね。
小さい頃普通に乗ってましたけど、今考えると恐ろしい。
ほとんどの保険は就業中は適用されないことの方が多いです。
適用されるのはリクエストを受ける前、受渡完了後になります。
配達中はUber Eatsで加入している保険を使い、配達以外の移動中は自分で保険に加入することで、安心してUber Eatsをすることが出来ます。
自転車保険に加入していなくても火災保険等に「個人賠償責任保険」を特約としてつけていれば、自転車保険の代わりになります。
今入ってる保険に個人賠償責任保険がついているか確認してみて下さい。
2015年から徐々に自転車保険の加入が義務化されつつあります。
自転車で配達する場合は入っていておきたい保険です。
自転車保険と火災保険の補償にも違いがあります。
自転車保険は被害者に対する賠償責任の補償と自身の怪我に対する補償がついていますが、個人賠償責任保険などは自身の怪我に対する補償はついていません。
個人賠償責任保険で補償されない自身の怪我に関しては医療保険や生命保険でカバー出来ます。
労災は使えないがUberが加入している保険が使える
結局個人事業主のため労災保険は使えませんでしたが、Uber Eatsが加入している三井住友海上の保険が使えます。
傷害補償制度も導入されてから、Uber Eatsの配達パートナーの安全性は高まったのではないでしょうか?これで完璧に安心出来るわけではないですが、安全に配達するためのワンステップになったと思います。
労働組合が結成され動いている人たちもいるので、これから労災が適用され、配達中以外の事故や自身の車両損害の補償までしっかり労災が適用されれば、安心した配達が出来ます。